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新型コロナウイルスワクチンの安全性について

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RNAワクチンの安全性についての個人的考え

日本産科婦人科学会が令和3年5月12日に発表した「お知らせ」には、新型コロナウイルスワクチンの安全性について

『現時胎児胎盤性があるとかワクチン接種を受けた人が不妊になるといった報告はありません。しかしながら、中・ ⻑期的な副反応については、今後も情報を収集する必要があります。』

と書かれています。まあ、これが今のところ常識的な見解だと思います。

一方でネットを見ると、

コロナワクチンは大量殺戮を目的とした生物兵器」

「マイクロチップが埋め込まれている」

などどいう都市伝説みたいなものから、

「コロナワクチン接種でコロナウイルスに感染する」

「不妊症になる」

「RNAワクチンは人の遺伝子に影響する」

などの、ちょっと心配になるような書き込みがあふれています。

私が考える新型コロナウイルスワクチンの安全性について、できるだけ客観的な目線で考えてみたいと思います。

専門的なことは省略してわかりやすく解説します。

新型コロナウイルスワクチンの安全性についての疑問

新型コロナウイルスRNAワクチンを接種すると新型コロナに感染する?

いまさら説明するまでもありませんが、ワクチンに入っているRNAはウイルスのRNAの一部なので、そこからウイルスができることはないので、感染することもありません。

ワクチンに入っているRNAが自分の遺伝子に影響することはないのか?

人の遺伝子というのは細胞の核の中にあるDNAでできています。

  • ワクチンのRNAは核の中には入ることはなく、細胞質でウイルスのタンパクを作る
  • RNAからDNAが作られることはないので、核の中のDNAに影響することはない

ということを考えると、ワクチンのRNAが人の遺伝子に影響することはまずないと考えられます。

RNAワクチンが使われるのは初めてだと聞いたけど、あとになってから問題が起こることはないのか?

これは今のところ、日本産科婦人科学会が言うように「・ ⻑期的な副反応については、今後も報を集する必要があります」としか言いようがありません。

ただし、ちょっと考えてみましょう。多くの人が今までにインフルエンザや普通のコロナウイルス(かぜ)にかかったことがあると思います。

その時には、ワクチンの時とは比べ物にならないくらい多くの細胞の中でウイルスのRNAやタンパクがたくさん作られる状態になっているはずです。インフルエンザウイルスのRNAは核の中にまで入り込んでいます。

インフルエンザや普通のコロナウイルスに感染してから何年・何十年も経っている人がたくさんいます。

そう考えると、腕の筋肉細胞の中でウイルスの一部のRNAが、あとになってから問題を起こすというのが考えにくいと思います。

ワクチンのRNAが妊娠中の胎児の遺伝子に影響して異常が起きることはないのか?

RNAはとても壊れやすいものです。だからワクチンも-80℃とか-20℃で保存する必要があります。

血液の中にはRNAを壊す酵素があって、RNAは血液の中に入るとすぐ壊されてします。なので、腕の筋肉に注射されたRNAが血液をめぐって胎児にたどり着くことはありません。

ワクチンのアレルギーが心配

RNAは壊れやすいということはお話ししました。RNAが壊れないように、RNAワクチンではRNAを「脂質ナノ粒子」という脂肪でできたカプセルで包んでいます。脂質ナノ粒子はRNAを守っているだけでなく、RNAを筋肉細胞の中に送り込む働きをしています。

ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンの脂質ナノ粒子には「ポリエチレングリコール」という物質が含まれていて、これがアレルギーの原因となっているようです。モデルナ社のワクチンにもポリエチレングリコールが含まれています。

ポリエチレングリコールは化粧品や薬の成分として使われている無害な物質です。無害とは言っても、普通の食べ物でもアレルギーを起こす人がいるように、ポリエチレングリコールにアレルギーを起こす人がいます。

現在のところ日本では、新型コロナウイルスワクチン接種後に重症なアレルギーのアナフィラキシーを起こすのは、3万5千回に1回くらいのようです。この頻度は今後ワクチンを打った人の数が増えると変わってくるかもしれませんが、ペニシリンなどの抗生物質でアナフィラキシーを起こす頻度と同じか少ないくらいだと思われます。

アナフィラキシーを起こすのは圧倒的に女性が多く、9割以上が女性です。

万一(文字通り万一ですが)アナフィラキシーを起こしても、ちゃんと対応すれば治ります。なので、今のところ日本ではアナフィラキシーによる死亡例は報告されていません。

開発期間が短くて、ちゃんと臨床試験していないみたいだけど大丈夫か?

新しい薬の場合、今まで人の体に入ったことがないものが、全身を巡ることになるので、慎重に安全性を確認する必要があります。

新型コロナウイルスワクチンの場合は、普通の薬とはちょっと違うと思います。ワクチンの成分の脂質ナノ粒子などは、すでに、薬の成分として使われているものや脂質なので無害ということがわかっています。

あとはRNAですが、もともと細胞の中はRNAだらけだし、すぐ分解されるので、問題はないと考えられます。

アメリカではワクチン接種開始から6ヶ月以上たっていて、1億人以上の人が接種を終了しています。

まとめ

以上が私の新型コロナウイルスワクチンの安全性についての個人的な考えです。

ワクチン接種のリスクは低いと思います。あとは効果がどうかですが、95%発症しなくなるというのはかなりの数字です。そう単純ではないかもしれませんが、今テレビを賑わせている新型コロナの数字が20分の1(おそらくそれ以下)になるということです。よく勘違いしている人がいますが、重症化を抑えるということではなく発症を抑えます。ワクチン接種が進んでいる、イスラエル・アメリカ・イギリスなどでは新規感染者が激減しています。

私は2回目のワクチンを打ち終わりました。

ちなみにマイクロチップが埋め込まれているのかはわかりません。多分ないと思います。

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