葉酸以外のビタミンに神経管閉鎖障害の予防効果はあるのか
葉酸サプリには、葉酸以外のビタミンがいろいろ入っているものが多いです。
ちなみに葉酸もビタミンB9とも呼ばれるビタミンB群のひとつです。
葉酸サプリが神経管閉鎖障害予防に効果があるということを証明した研究で一番有名なのが、ハンガリーの研究です。葉酸サプリを飲んでいなかった2052人のうち6人に神経管閉鎖障害が発生したのに比べて、葉酸サプリを飲んだ2104人には神経管閉鎖障害は発生しなかったと報告しました。症例数がそれほど多いわけではありませんが、葉酸サプリで神経管閉鎖障害がゼロだったとうことでインパクトがありました。
この研究では葉酸サプリとして「エレベット」が使われています。エレベットは日本でも市販されている、いろいろなビタミンが入っている葉酸サプリです。
ハンガリーの論文以外でも、葉酸サプリが神経管閉鎖障害予防に効果があるということを証明した研究は、いろいろなビタミンが入っている葉酸サプリを使っているものが多いです。
なので、このサイトでも他のビタミンが入っている葉酸サプリをご紹介しています。
プレミンにも、葉酸の代謝・活性化に必要なビタミンたちが入っています。
葉酸以外のビタミンで、直接的に神経管閉鎖障害の予防効果が証明されているものはあるのでしょうか?
ビタミンB12と神経管閉鎖障害
葉酸以外のビタミンで一番データがあるのがビタミンB12です。
ビタミンB12は葉酸を活性化する作用があるので、ビタミンB12が不足すると葉酸が働きにくくなってしまいます。
ということは、神経管閉鎖障害の予防にもビタミンB12が必要そうですが、実際のデータはどうでしょうか。
ビタミンB12の入ったサプリを飲むのと飲まないので、神経管閉鎖障害のリスクが変わるのかを調べたデータはありませんでした。
神経管閉鎖障害の子供を妊娠した人と、そうでない人の血液中のビタミンB12を調べた研究はかなりあります。
ビタミンB12の値が低いと、神経管閉鎖障害のリスクが2~4倍くらいになるというデータが多いです。
ビタミンB12が不足すると妊娠中にいろいろと良くないことがある可能性が考えられています。貧血・子癇発作・妊娠糖尿病・流産・早産・低出生体重児などです。ただし、このへんのことは、関係ないというデータもあってはっきり証明されているわけではありません。
ビタミンB12は葉酸の活性化に必要なこと、他にも妊娠中のメリットがあるかもしれないことなどから、サプリにはビタミンB12が入っていた方がいいと思います。
その他のビタミンと神経管閉鎖障害
ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンCなども葉酸の活性化・安定化の働きを持っています。
ただしこれらのビタミンでは、それだけで神経管閉鎖障害との関係や予防効果を調べた研究は見つかりませんでした。
口唇口蓋裂の予防にはいろいろなビタミンが必要?
2018年5月に出た37の論文をまとめた研究によると、妊娠前後に葉酸サプリを飲むと口唇口蓋裂が30%くらい少なくなるそうです。葉酸のみのサプリより、葉酸以外にもいろいろなビタミンが入ったサプリの方が口唇口蓋裂が少なくなる効果が大きかったので、いろいろなビタミンが入った葉酸サプリを飲んだ方がいいと結論しています。
まとめ
ビタミンB12は葉酸のパートナーとして、一番大事なビタミンです。海外では葉酸だけでなく、ビタミンB12も食品に添加したらどうかという議論があります。
葉酸の効果を高めるために、ビタミンB12・B2・B6・Cが入っているサプリがオススメです。
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