排卵する日を予測してタイミングを合わせるために知っておくべきこと
早く妊娠しようと考えたら最初にすることは、排卵のタイミングに合わせて性交渉することです。
タイミングを合わせるのに必要なのは、いつ排卵するかを予測することです。では、どうやって排卵を予測するか、排卵日が予測できたらいつタイミングを合わせるかを産婦人科医が解説していきます。
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排卵日を予測する方法
頸管粘液
排卵日近くになると子宮の入り口に頸管粘液という透明でネバっとした粘液が出ます。この粘液が出ることで、膣の中に射精された精子が子宮の入り口を通って子宮の中に入りやすくなるのです。よくできていますよね。みなさんも排卵日の頃にオリモノが変わるのを感じたことがあると思います。
この粘液が出てきたら排卵が近いしるしになります。
でも、粘液は膣の中に貯まっていてすぐに外に出ないこともあるので、これでは正確な排卵日を予測することはできません。
基礎体温
基礎体温をつけているとだいたいいつ排卵したかわかります。
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妊活はじめの一歩は基礎体温
基礎体温でいろんなことがわかります 妊娠したと思ったら基礎体温をつけることを強くお勧めします。 妊活中毎日基礎体温つけるのってめんどくさそうで、なかなか始められないんですよね 基礎体温をつけるのは …
生理が順調にきている人は何ヶ月か基礎体温をつけていると、生理の何日目に排卵するかわかると思います。28日周期の人は、だいたい14日目くらいに排卵しています。なのでその日を目指してタイミングを合わせればいいことになります。ただし、その月によって、生理の何日目に排卵するかは、若干変動することもあるので、やや正確性に欠けます。生理が不順で排卵する日がバラバラだと役に立ちません。
排卵検査薬
自宅にいて排卵日を予測する方法としてはこれが最も頼りになるものです。
いろいろなメーカーから販売されていますね。
具体的な使い方は別記事でご紹介します。
精子と卵子の寿命
このようなデーターがあります。
いつタイミングを合わせると妊娠する可能性が高いかがグラフで示されています。
ふたつの研究のデーターがグラフになっていますが、ふたつともほぼ同じ結果です。排卵の5日前から妊娠の可能性が出てきて、2~1日前がもっとも可能性が高くなります。排卵の翌日にはほぼ0になります。
ここで覚えておいて欲しいのが
精子の寿命(射精されてからどのくらい受精する能力が続くか) 最大6日間
卵子の寿命(排卵されてからどのくらい受精する能力が続くか) 約16時間
こんなに寿命が違うんですね。これを知っているとグラフの意味がわかります。
精子の寿命は6日間なので排卵日の5日前から妊娠が可能となります。
卵子の寿命は16時間なので排卵の翌日にはもう妊娠できないことになります。
この6日間がチャンスということです。
いつタイミングを合わせるか
卵子の寿命は16時間と言いましたが、時間がたつと卵子の状態が悪くなってせっかく受精しても育たない可能性が高くなると考えられています。
なので大事なことは排卵してすぐに精子と出会って受精できるようにするということです。精子に待ちかまえていてもらうのです。
そう考えると排卵の2日前にタイミングを合わせるのが最も妊娠する可能性が高いと考えられます。
具体的なタイミングの合わせ方を解説
生理の周期(始まりの日の間隔)が39日以上の人はタイミングを合わせるのが難しくなりますので、産婦人科受診をオススメします。
周期が39日以上でも毎月の誤差が2~3日以内なら以下の方法を試してもOKです。
生理の周期から排卵日を予測してタイミングを合わせる
正確にタイミングが合うかわからないのであまりオススメはしません。
妊活を始めたばかりの時や、頻回に性交渉OKならこれでも大丈夫と思います。
生理の周期から16を引いた日から1日あけて3~4回性交渉してください。多分タイミング合っていると思います。
たとえば、生理が28日周期なら生理が始まってから12日目、14日目、16日目(18日目)にタイミングを合わせます。
基礎体温を見ながらタイミングを合わせる
基礎体温の低温期の最後の日が排卵日と考えられます。何ヶ月か基礎体温をつけてだいたい生理の初日から何日目が排卵日かわかったら、一番早かった日にちの2日前から1日あけて3~4回性交渉してください。
たとえば、排卵日が13~15日目だったら、11日目、13日目、15日目(17日目)にタイミングを合わせます。
基礎体温が高くなるまで続けてください。
これはあくまでも目安です。排卵日の予測も完全に正確ではありません。1日くらいずれているかもしれません。なので、この目安を参考に可能な範囲でタイミングを合わせてください。ほとんどの人は深くタイミングを考えずに妊娠しています。余裕をもって考えないとプレッシャーになってかえってよくありません。
まとめ
最初は生理の周期から排卵日を予測してタイミングを合わせるで方法でもいいと思いますが、必要に応じて、基礎体温→排卵検査薬を使ってより正確にタイミングを合わせてみてください。