オメガ-3はコレステロールを低くする効果も認められました
オメガ-3は人が生きていく上で必要な必須脂肪酸のひとつですが、体の中で合成することはできないので、食事で取らなければなりません。
オメガ-3脂肪酸といってもいろいろあって、主に植物(種や豆)の油に含まれているαリノレン酸と、魚の油に多く含まれるEPA・DHAがあります。EPAやDHAはサプリとして有名ですよね。
オメガ-3の多嚢胞性卵巣症候群の人に対する働きについてはこちらの記事でご紹介しました。
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多嚢胞性卵巣症候群〜オメガ-3のサプリメントで生理が順調になる?
オメガ-3脂肪酸の妊活への効果は 多嚢胞性卵巣症候群への環境の影響の記事を書くのに論文を読んでいたら、オメガ-3を取り上げている論文がいくつかあったので、今回はオメガ-3について調べてみました。 オ …
オメガ-3の多嚢胞性卵巣症候群に対する効果を調べた論文をまとめた研究が発表されました。9の論文の591人のデータをまとめた研究です。産婦人科医が解説します。
オメガ-3は多嚢胞性卵巣症候群の人の糖尿病予備軍の体質を改善する
糖尿病の体質があるかを調べる採血の検査にホーマー指数というのがあります。
血糖値を下げるインスリンがちゃんと働いているかを判定する指数です。
この指数が高いとインスリンが働きにくい=糖尿病の体質があるということになります。
多嚢胞性卵巣症候群の人は糖尿病予備軍の人が多いというのはこちらの記事で解説しました。
オメガ-3を1日1000~2000mg、2~6ヶ月間飲むと、ホーマー指数が飲む前の0.4から-0.4に低くなりました。
なんだかあまり変わっていないようにも見えますが、統計的に検討すると、明らかに低くなっていると結論されています。
糖尿病予備軍の体質が妊娠しにくいことに影響している可能性が考えられるので、糖尿病の体質を改善することで妊娠しやすくなることが期待できます。
オメガ-3は多嚢胞性卵巣症候群の人のコレステロールを低くする
多嚢胞性卵巣症候群の人がオメガ-3を飲むと、総コレステロールが飲む前と比べて約10%低くなりました。
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は飲む前と比べて約10%低くなりました。
EPAやDHAは実際に高脂血症の薬として使われているので、やはりコレステロールは低くなります。
糖尿病の体質がある・コレステロールが高いと言われた多嚢胞性卵巣症候群の人はオメガ-3
この研究の結論には、「多嚢胞性卵巣症候群の人で、糖尿病の体質(耐糖能異常)がある・コレステロールが高いと言われた人は、オメガ-3を飲むのを考えてよい」と書いてあります。
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イノシトールも多嚢胞性卵巣症候群の人の糖尿病の体質を改善するという論文が多く出ています。
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