酸化ストレスは多嚢胞性卵巣症候群発症のひとつの原因になっています
「体が酸化する=体がさびる」などと表現しているのをテレビで見かけましたが、それはさすがに言い過ぎだと思います。
酸化というのは、感染を防ぐ働きなど体にいいこともしています。しかし、過剰になると良くないことが多くなります。
多嚢胞性卵巣症候群にも酸化が関わっているようです。
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酸化ストレスとは
体の中に、活性酸素と呼ばれる、細胞を酸化させる物質がたくさんできてしまったり、活性酸素から体を守る抗酸化物質が少なくなってしまった状態で、体の細胞がサビていってしまいます。
酸化ストレスが関係している病気
活性酸素が増えすぎるのは
体内の活性酸素が増えすぎると酸化ストレスがかかって、体に問題を引き起こします。
どんな時に活性酸素が増えるのでしょうか。
ストレス
ストレスを感じた時に出る副腎皮質ホルモンや、ストレスで血管が縮んだり開いたりすることによる血行の変化の影響で、活性酸素が増えてしまします。
喫煙
タバコに含まれるタールなどの成分が活性酸素を増やします。
喫煙=強力な活性酸素大量発生です。
紫外線
紫外線は酸素原子などに影響して活性酸素を生み出します。この活性酸素が、しみ・しわや皮膚ガンの発生の原因となる可能性があります。
睡眠不足
寝ている間はストレスもなく活性酸素の発生も少ない状態です。なので、睡眠不足は活性酸素が増える原因になります。
飲酒
アルコールが肝臓で分解される時に、活性酸素が発生します。肝臓に負担がかかるほどの飲酒は酸化ストレスの原因になります
激しい運動
激しい運動をすれば呼吸が多くなり酸素をたくさん取り込むので、それに伴って活性酸素もたくさん発生してしまします。
息切れしないくらいの運動が適切ということですね。
肥満・過食
肥満・過食はエネルギーの消費が多くなるので、それに伴って活性酸素の発生も増えます。
多嚢胞性卵巣症候群と酸化ストレス
ヒューマン・リプロダクション・アップデートの5000人くらいの多嚢胞性卵巣症候群の人を集めたデーターです。
酸化ストレスの程度の目安となる、血液中の酸化ストレスマーカーを調べています。
酸化ストレスマーカー
- 活性酸素の直接測定
- 活性酸素の作用でできた物質の測定
- 抗酸化物質の測定
活性酸素はすぐに変化しまって、測定するのが難しいので、活性酸素の作用でできた物質を測定することが多いです。
多嚢胞性卵巣症候群の人は、Homocysteine・ADMA・Malondiadehydeといった活性酸素が増えていることを示すマーカーが高くなっていて、グルタチオン・ペルオキシダーゼといった抗酸化物質が低くなっていました。
この結果は肥満があるなしには関係がなかったことから、多嚢胞性卵巣症候群の発症に酸化ストレスが関係している可能性があると結論しています。
酸化ストレスを減らすためには
活性酸素が増えるようなことをするのを控えることです。
規則正しい生活、ストレスの緩和、日焼け対策などですね。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、βカロチンなどが抗酸化サプリとうたわれています。みんな抗酸化作用がありますが、普段の食事でも取れているので、取りすぎには注意する必要があります。
食事で取るのが一番いいですね。野菜・バナナ・大豆・アボガド・生姜・緑茶など抗酸化作用のある食べ物はいろいろあります。
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もう一つの多嚢胞性卵巣症候群の体質を改善するサプリ〜N-アセチルシステイン
N-アセチルシステインにはいろいろな働きがあります。 N-アセチルシステインって、聞いたことありますか? 美白サプリ、抗老化サプリなどというふれこみで紹介されています。美容商品によく配合されているよ ...
N-アセチルシステインは抗酸化物質であるグルタチオンの元になる成分なので、N-アセチルシステインを摂取すると、体内のグルタチオンが増えて酸化ストレスを減らすことができます。
まとめ
多嚢胞性卵巣症候群の人は酸化ストレスが強いようです。酸化ストレスは他にも多くの病気の元になります。
まずは、生活習慣・食習慣ので酸化ストレスを減らすようにしましょう。